サーバーサイド 基本編
この記事でわかること: ・ForguncyアプリからCSVファイルをクラウドストレージにアップロードする方法 ・Forguncy内部テーブルのデータをCSVファイルにエクスポートする方法 |

プロジェクトファイル (作成バージョン:(10.0.11.0) | cloudstorage2_before.fgcp cloudstorage2_after.fgcp(実装済みプロジェクトファイル) ※実装済みプロジェクトファイルを使用するには、クラウドストレージ認証とサンプルファイルのアップロードが必要です |
1.プロジェクトを確認する
今回の演習で使用するプロジェクトの確認をします。
手順1-1.テーブルの確認
プロジェクトには1つのテーブルが内蔵されています。

手順1-2.ページの確認
プロジェクトには1つのページが内蔵されています。

手順1-3.フォルダーの準備
クラウドストレージへアップロードするCSVファイルを保管するフォルダーを準備します。
本記事では「C:\fgc\export」に格納するよう設定しているため、同じパスにフォルダーを作成するか、自身で指定したフォルダーのパスに置き換えてご利用ください。
2.CSVのアップロード処理を作成する
商品マスタのデータを格納したCSVファイルを作成し、クラウドストレージにアップロードする処理を作成します。
Forguncyが対応しているクラウドストレージサービスについては、下記のオンラインヘルプを参照してください。
>関連資料:Forguncyヘルプ – クラウドストレージ連携
手順2-1.クラウドストレージの連携設定
Forguncyで外部のクラウドストレージサービスを使用するには、「クラウドストレージプロバイダーのインストール」と「認証情報の設定」が必要です。
手順はサービスによって異なるため、Forguncyのオンラインヘルプを参考にして設定を行ってください。
今回はBoxを使用するため、一例としてBoxでの設定手順を示すヘルプへのリンクを下記に記載します。
また、実際にリリースするアプリにおいてはこの設定を開発環境、運用環境の両方で行うことが必要となることに留意してください。
手順2-2.サーバーサイドコマンドの作成
今回はCSVファイルの生成とファイルのアップロード処理をサーバーサイドコマンドで作成します。
リボンの[作成]>[サーバーオブジェクト]>[サーバーサイドコマンド]をクリックし、新しいサーバーサイドコマンドの作成ウィンドウを開きます。
[全般]タブの名前欄に「クラウドストレージへアップロード」と入力します。


手順2-3.CSVファイルの生成
商品マスタのデータをCSVファイルにエクスポートする処理を実装します。
サーバーサイドコマンドの設定ウィンドウで、新しくCSVインポート/エクスポートコマンドを追加します。
下記のように各欄の設定を行います。
処理の種類 | エクスポート |
CSVファイルのパス | C:\fgc\export\sampledata.csv |
対象テーブル | 商品マスタ |

手順2-4.クラウドストレージにCSVファイルをアップロード
サーバーサイドコマンドの設定ウィンドウで、新しくクラウドストレージへのファイルのアップロードコマンドを追加します。下記のように各欄の設定を行います。
クラウドストレージ認証 | (手順2-1.で設定したクラウドストレージの設定) |
ファイルのパス | C:\fgc\export\sampledata.csv |
出力先フォルダーパス | (クラウドストレージの任意のフォルダーパス) |
>関連資料:Forguncyヘルプ – クラウドストレージへのファイルのアップロード

3.ボタンで処理を呼び出す設定をする
アップロード_商品マスタページのクラウドストレージへアップロードボタンに、作成済みのサーバーサイドコマンドを呼び出す処理を実装します。
今回はボタンを押下時に処理が行われるように設定しますが、定期的に自動実行することも可能です。
定期実行処理はサーバーサイドコマンドではなくスケジュールタスクとしての実装が必要となります。
詳細は、下記の記事を参考にしてください。
>関連記事:Forguncyドリル – CSVのマスターデータを定期インポート
手順3-1.ボタンにコマンドを設定
クラウドストレージへアップロードボタンを選択した状態で、右ペインの[セル型]タブのコマンド…ハイパーリンクをクリックします。
コマンドウィンドウが開くので、新規にサーバーサイドコマンドの呼び出しコマンドを追加します。
設定は下記の通りです。
サーバーサイドコマンド | クラウドストレージへアップロード |

アップロード処理の終了タイミングが分かるようにするため、メッセージの表示コマンドを追加します。
設定は下記の通りです。
メッセージ | 処理が終了しました。s |

これで設定は完了です。
4.デバッグを実行する
リボンの[ホーム]>[デバッグ]>[開始]ボタン、またはForguncy Builderの左上にある▶ボタンを押下してプロジェクトをデバッグ実行します。

作成したページがブラウザで表示されるので、動作を確認してください。
ボタンを押下するとCSVファイルが生成され、クラウドストレージにアップロードされます。
下図はboxにおける処理完了後の画面です。
sampledata.csvがアップロードされていることが確認できます。

Forguncyのコマンドについてもっと知る
製品サイトでは、Forguncyのコマンドや活用方法についてより詳しくご紹介しています。
こちらもぜひご活用ください。
>開発スタートガイド – 業務ロジックを実装する「コマンド」を知る
>開発スタートガイド – 処理を自動化しアプリケーションの幅を広げるサーバーサイドコマンド