UI部品 基本編

この記事でわかること: ・リストビューに指定の条件を満たすデータだけを絞り込んで表示する方法3種 ・絞り込み方法ごとの実行タイミング |
本記事はForguncy製品サイトで公開しているリストビュー概要資料における、各機能の実装方法を解説したものです。
リストビュー概要資料は下記リンクからご覧いただけます。
プロジェクトファイル (作成バージョン:(10.0.11.0) | stepup_listview_before.fgcp stepup_listview_after.fgcp(実装済みプロジェクトファイル) |
1.プロジェクトを確認する
今回の演習で使用するプロジェクトの確認をします。
手順1-1.テーブルを確認
今回使用するテーブルは社員マスタと部署マスタ、顧客マスタです。

手順1-2.ページを確認
プロジェクトには複数のページが内蔵されています。
そのうち、今回使用するページは「データ抽出」ページです。

2.リストビューそのものに抽出条件を設定する
ページ上に配置されているリストビューに、表示するデータの条件を直接設定します。
今回ご紹介する3つのうち、最も早く処理が行われるのがこの方法です。
また、この設定を行ったリストビューに対して後述する2つの方法で追加の絞り込み設定を行うことも可能です。
その場合、この手順で絞り込んだ後のデータに対して追加の絞り込みがかかる形になります。
手順2-1.リストビューにクエリー条件を指定
ページ上の一番上のリストビューを右クリックし、[クエリー条件…]を押下します。
クエリー条件ウィンドウが開くので、[新しい条件]ボタンを押下し、抽出条件を下記のように指定します。
今回の条件は35歳未満の社員を抽出する設定となります。
And/Or | フィールド | 条件 | 値 |
[年齢] | <(より小さい) | 35 |

設定した処理の挙動を確認するには、5.デバッグを実行するの手順に沿ってデバッグを行ってください。
3.ページロード時に抽出処理を行う
アプリ実行時、リストビューが配置されているページを読み込む際に抽出処理を行う方法を解説します。
今回ご紹介する3つのうち、2番目に早く処理が行われるのがこの方法です。
この方法でのデータ抽出は、ページ上にある真ん中のリストビューに対して実装しています。
手順3-1.ページロード時のコマンドを設定
右ペインの[ページ設定]タブから[ページロード時のコマンド…]を押下します。
コマンドウィンドウが開くので、クエリーコマンドを追加し、抽出条件を下記のように指定します。
今回の条件は「システム」というワードを含む事業部に所属する社員を抽出する設定となります。
・対象テーブル:部署マスタ
And/Or | フィールド | 条件 | 値 |
[事業部] | 指定値を含む | システム |

設定した処理の挙動を確認するには、5.デバッグを実行するの手順に沿ってデバッグを行ってください。
4.ボタン押下時に抽出処理を行う
アプリ実行時、ページ上にあるボタンを押下した際にリストビューに表示するデータを抽出する方法を解説します。
今回ご紹介する3つのうちで唯一、ユーザーの操作がきっかけとなって抽出処理が稼働する方法です。
ユーザーの操作なしでは抽出処理が動かないため、3つの中で処理が行われるのが一番遅い方法です。
また、今回はボタンに処理を実装していますが、コンボボックスなど他のUIパーツでも活用できます。
手順4-1.ボタンにコマンドを設定
ページ最下部のリストビューに対して処理を実装します。
リストビューの上に既にボタンが配置されているため、今回はこのボタンに抽出処理を行うコマンドを設定します。
ボタンを右クリックし、[コマンド…]を押下します。
コマンドウィンドウが開くので、クエリーコマンドを追加し、抽出条件を下記のように指定します。
今回の条件は「住所に東京都というワードが含まれない顧客」を抽出する設定となります。
対象テーブル:顧客マスタ
And/Or | フィールド | 条件 | 値 |
[住所] | (指定値を含まない) | 東京都 |

設定した処理の挙動を確認するには、5.デバッグを実行するの手順に沿ってデバッグを行ってください。
5.デバッグを実行する
デバッグを行うには、動作確認したいページを開いた状態でリボンの[ホーム]>[デバッグ]>[開始]ボタン、またはForguncy Builderの左上にある▶ボタンを押下してプロジェクトをデバッグ実行します。

プロジェクトを実行すると、それぞれの手順で設定した通りにリストビューの表示データが絞り込まれた状態になっているのが確認できます。

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