ファイル操作 基本編
プラグインファイル操作コマンドをインストールすると、サーバーサイドでファイルを管理することができるようになります。
このプラグインではファイルの移動やコピーなど、ファイル操作に関する様々な処理を可能にするコマンドを提供しています。
ここでは、その一つであるファイル名の変更コマンドを使用してCSVファイルの名前変更を行います。
プロジェクトファイル (作成バージョン:8.0.6.0) | rename-file_before.fgcp rename-file_after.fgcp(実装済みプロジェクトファイル) |
サンプルデータ | rename-file.csv |
1.プロジェクトを確認する
サンプルプロジェクトを開いてテーブルやページの確認を行います。
手順1-1.ページの確認
ファイルの名称変更ページを開きます。
ページには変更後の新しいファイル名となる「商品マスタ.csv」が入力されているテキストボックスと、コマンドを設定済みの「名称変更」ボタンが配置されています。
2.プラグインをインストールする
ファイル操作コマンドを使用するには、Forguncyにプラグインをインストールする必要があります。
プラグインのインストール方法については、オンラインヘルプを参照してください。
今回ご紹介するファイルの名前変更処理では、「ファイル操作コマンド(OperateFiles)」のインストールが必要となります。
3.CSVファイルの準備
CSVファイル「F140-01.csv」を「C:\fgc」の中に配置します。
これで、このCSVファイルのフルパスは「C:\fgc\F140-01.csv」となりました。
このパスは、サーバーサイドコマンドの作成時に必要となります。
4.サーバーサイドコマンドの作成
処理を実行するサーバーサイドコマンドを作成します。
手順4-1.サーバーサイドコマンドの設定
リボンの[作成]から[サーバーオブジェクト]の[スケジュールタスク]を押下します。
サーバーサイドコマンドマネージャー(サーバーサイドコマンドの設定ウィンドウ)が開くので、「全般」タブの名前欄に「ファイル名の変更」と入力します。
手順4-1-1.パラメーターの設定
[パラメーター]タブを開き、「新しいパラメーター」ボタンを押下して変更後のファイル名を格納するパラメーターを作成します。- 「パラメーターの名前」を「新しいファイル名」に設定
- 「パラメーターの種類」で「基本型」を選択
手順4-1-2.処理コマンドの作成
[コマンド]タブを開き、ファイル名の変更コマンドを追加します。名称変更を行う対象となるファイルのフルパスと、新しいファイル名を以下の通りに指定します。
- 「ファイルのパス」欄にCSVファイルのフルパスである「C:\fgc\F140-01.csv」を入力
- 「新しいファイル名」欄に作成済みのパラメーター「=新しいファイル名」を指定
OKボタンを押下してサーバーサイドコマンドを保存します。
5.サーバーサイドコマンドの呼び出し処理の作成
ファイルの名称変更ページを開き、「名称変更」ボタンを選択した状態で画面右側のコマンドハイパーリンクをクリックします。
「新しいコマンド」ボタンを押下して「サーバーサイドコマンドの呼び出し」を追加し、以下のように設定します。
- 「サーバーサイドコマンド」欄で作成済みサーバーサイドコマンド「ファイル名の変更」を選択
- パラメーター「新しいファイル名」の値欄にテキストボックス型セルとなっている「=J2」を指定
6.デバッグを実行
プロジェクトをデバッグ実行します。
手順6-1.デバッグを実行する
リボンの[ホーム]>[デバッグ]>[開始]ボタン、またはForguncy Builderの左上にある▶ボタンを押下してプロジェクトをデバッグ実行します。
作成したページがブラウザで表示されます。
「名称変更」ボタンを押下後、CSVファイルを保管している「C:\fgc」フォルダを開きます。
CSVファイルの名前が「F140-01.csv」から「商品マスタ.csv」に変更されていることが確認できます。
Forguncyのコマンドについてもっと知る
Forguncyの開発スタートガイドやオンラインヘルプでは、今回使用したコマンドについてより詳しくご紹介しています。
こちらもぜひご活用ください。
>開発スタートガイド – 業務ロジックを実装する「コマンド」を知る