サーバーサイド 基本編
スケジュールタスクの活用方法としてデータベースの特定の値を一定間隔で監視し、監視した値が条件に一致する場合のみ処理を実行させることができます。
ここでは、商品の在庫数を監視して在庫数が特定の値を下回った時に実行する処理を作成します。
本プロジェクトには、スケジュールタスクによって在庫数を一定間隔で削減する処理が実装されています。
プロジェクトファイル 作成バージョン:(8.0.5.0) | B130_monitoring-values_before.fgcp B130_monitoring-values_after.fgcp(実装済みプロジェクトファイル) |
1.プロジェクトを確認する
サンプルプロジェクトを開いてテーブルやページの確認を行います。
手順1-1.テーブルの確認
プロジェクトには「在庫」テーブルが存在します。
このテーブルは、在庫状況の確認に使用します。
手順1-2.ページの確認
プロジェクトには「01_データ監視」ページが既に作成されています。
ページにはリストビューが配置されており、在庫テーブルのデータが確認できます。
また、スケジュール実行による結果を確認するためページをリロードするボタンも配置してあります。
2.監視処理の作成
ナビゲーションウィンドウのスケジュールタスクから「01_データ監視」を開き編集します。
[トリガー]タブを開き、毎時0.02時間おきに実行されるトリガーを作成します。 [コマンド]タブを開き、変数の設定コマンドでデータベースのテーブルを参照する次の2つのパラメーターを作成します。変数名 | 値 | クエリー条件 | 説明 |
---|---|---|---|
在庫数 | 在庫テーブルの[在庫数]フィールド | [商品]フィールドが「商品A」 | 在庫数の値を格納するパラメーター |
通知フラグ | 在庫テーブルの[通知フラグ]フィールド | [商品]フィールドが「商品A」 | 処理を実行(通知)したことを示すフラグ ※ 条件に一致した1回目ののみ処理を実行するためのフラグ |
「在庫数が100以下」かつ「通知フラグが0」を条件として、この条件を満たす時にのみ処理を実行するようにするため、条件分岐コマンドを追加し次の条件を設定します。
パラメーター | 条件 | 値 |
在庫数 | <(より小さい) | 100 |
通知フラグ | =(等しい) | 0 |
条件に一致した場合の処理を追加します。
ここでは条件に一致した場合に通知が行われたと仮定し、通知フラグの書き換えのみを行います。
テーブルデータの更新コマンドを追加し通知フラグを1に更新します。
3.デバッグを実行
プロジェクトをデバッグ実行します。
手順3-1.デバッグを実行する
リボンの[ホーム]>[デバッグ]>[開始]ボタン、またはForguncy Builderの左上にある▶ボタンを押下してプロジェクトをデバッグ実行します。
作成したページがブラウザで表示されます。
スケジュールタスクは0.02時間(約1.2分)間隔で実行されます。
ページを更新し、在庫数が100より小さい値に変更されたときに通知フラグが1に変わることを確認できます。
Forguncyのコマンドについてもっと知る
Forguncyの開発スタートガイドやオンラインヘルプでは、今回使用したコマンドについてより詳しくご紹介しています。
こちらもぜひご活用ください。
>開発スタートガイド – 業務ロジックを実装する「コマンド」を知る