通知 基本編
Forguncyのスケジュールタスクを使用すると、処理を自動で実行することができます。
自動実行した処理が完了した際に、メール送信機能などを使用することで次工程の部門や担当者に通知できます。
ここでは、CSVファイルの出力完了を知らせるメール送信通知の実装を行います。
プロジェクトファイル (作成バージョン:8.0.41.0) | mail-sending_before.fgcp mail-sending_after.fgcp(実装済みプロジェクトファイル) |
1.プロジェクトを確認する
サンプルプロジェクトを開いてテーブルやページの確認を行います。
手順1-1.テーブルの確認
プロジェクトには「受注テーブル」が存在します。
このテーブルは、エクスポートするCSVファイルのデータ元として使用します。
手順1-2.ページの確認
プロジェクトには「01_メール通知」と「02_メールにファイル添付」という2つのページが既に作成されています。
今回使用するのは01_メール通知ページです。
手順1-3.サーバーサイドコマンドの確認
今回は既に2つのサーバーサイドコマンドが実装されています。
この演習で使用するのは「01_メール通知」の方です。
2.メール送信コマンドの設定
サーバーサイドコマンドでメール送信を行うコマンドの設定を行います。
手順2-1.設定済みのコマンドを確認
ナビゲーションウィンドウのサーバーサイドコマンドから01_メール通知をダブルクリックして開きます。
コマンドタブを開くと、既に変数の設定コマンドとCSVインポート/エクスポートコマンドが設定されているのが確認できます。
変数の設定コマンドでは、CSVファイルを出力するフォルダの場所を指定するための変数を作成する処理が実装されています。
CSVインポート/エクスポートコマンドでは、受注テーブルが保持しているデータをCSV形式でエクスポートする処理が実装されています。
手順2-2.メール送信コマンドの追加
コマンドタブのコマンド…ハイパーリンクからサーバーサイドコマンドの設定ウィンドウを開きます。
左上の新しいコマンドボタンを押下し、メール送信コマンドを追加します。
差出人・宛先の欄には任意のメールアドレスを入力します。
同様に、件名・本文の欄には任意の文言を入力します。
メールの送信について
Forguncyアプリケーションからメールの送信は、他のメールを送信できるメールサーバーを介して行います。そのためForguncyからはメールを送信するメールサーバーのSMTP設定を行う必要があります。SMTPの設定は開発時または運用時の「ユーザーアカウント管理」の「設定」で行います。
メール送信サーバーの設定方法の詳細は下記オンラインヘルプをご確認ください。
>メール送信サーバーの設定(Forguncyヘルプ)
3.ページからサーバーサイドコマンドを呼び出す
01_メール通知ページに戻り、サーバーサイドコマンドを呼び出す処理を作成します。
手順3-1.ボタンにコマンドを追加
CSV出力後にメール通知ボタンを選択した状態で右ペインの[セル型]タブからコマンド…ハイパーリンクをクリックします。
コマンドウィンドウが開くのでサーバーサイドコマンドの呼び出しコマンドを追加し、以下のように設定します。
サーバーサイドコマンド: | 01_メール通知 |
リターンコードセル: | =N2 |
リターンメッセージセル: | (空欄) |
これで設定は完了です。
4.デバッグを実行
プロジェクトをデバッグ実行します。
手順4-1.デバッグを実行する
リボンの[ホーム]>[デバッグ]>[開始]ボタン、またはForguncy Builderの左上にある▶ボタンを押下してプロジェクトをデバッグ実行します。
作成したページがブラウザで表示されます。
CSV出力後にメール通知ボタンをクリックすると、受注テーブルのデータがCSVファイルに出力され、宛先に設定したメールアドレスに通知メールが送信されます。
5.Forguncyのコマンドについてもっと知る
Forguncyの開発スタートガイドやオンラインヘルプでは、今回使用したコマンドについてより詳しくご紹介しています。
こちらもぜひご活用ください。
>開発スタートガイド – 業務ロジックを実装する「コマンド」を知る