制御 基本編
サーバーサイドコマンドではパラメーターに渡した値やテーブル内のデータの値を条件として分岐処理を行えます。
ここでは、ページ上で選択した顧客の情報とパラメーターとしてサーバーサイドコマンドに渡し、その顧客の情報(受注データ)をCSVに出力します。 このとき、受注データの「支払い方法」の値を条件とした分岐処理を行い「支払い方法」が「クレジットカード」のデータのみCSVファイルに出力します。
プロジェクトファイル (作成バージョン:8.0.20.0) | B110_variable.fgcp |
1.プロジェクトを確認する
サンプルプロジェクトを開いてテーブルやページの確認を行います。
手順1-1.テーブルの確認
プロジェクトには受注テーブルが存在します。
このテーブルは、エクスポートするCSVファイルのデータ元として使用します。
手順1-2.ページの確認
プロジェクトには4つのページが既に作成されています。
今回使用するのは03_条件分岐ページです。
2.パラメーターの作成
ナビゲーションウィンドウのサーバーサイドコマンドから「03_条件分岐」を開き編集します。
[パラメーター]タブを表示しパラメーターを2つ新規作成します。3.変数を作成
[コマンド]タブを選択しコマンドを作成します。2つの変数を作成します。変数の設定コマンドを追加し先にCSVの出力先とする変数「FilePath」を定義します。
次に変数の設定コマンドを追加し、先に受注データの支払方法の値を格納する変数「支払方法」を定義します。
「支払方法」の変数には、パラメーターで受け渡された「顧客ID」と「受注月」の2つのフィールドでデータを抽出します。
4.条件分岐処理を作成
条件分岐コマンドを追加し条件に応じた処理を作成します。
ここでは、「支払方法」を条件とし値が「クレジットカード」のときに処理が行われる分岐を作成します。
5.CSV出力処理を作成
CSVインポート/エクスポートコマンドを条件分岐コマンドの下に追加します。
処理の種類を「エクスポート」、対象テーブルを受注テーブルとします。
クエリー条件として「顧客ID」にパラメーターの「顧客」と「受注月」にパラメーターの「受注月」を設定します。
また、出力先のパスには変数「FilePath」を使ったパスを設定します。
これでサーバーサイドコマンドの作成は完了です。
6.ページからサーバーサイドコマンドを呼び出す
「03_条件分岐」ページ上を開きます。
「条件抽出」ボタンを配置しサーバーサイドコマンドの呼び出しコマンドを設定します。
パラメーターの「受注月」には「D2」セル、「顧客」には「D5」セルを設定します。
また、サーバーサイドコマンドが正常に実行されたかを確認するため「リターンコードセル」にページ上のセルを指定します。
7.デバッグを実行
プロジェクトをデバッグ実行します。
手順7-1.デバッグを実行する
リボンの[ホーム]>[デバッグ]>[開始]ボタン、またはForguncy Builderの左上にある▶ボタンを押下してプロジェクトをデバッグ実行します。
作成したページがブラウザで表示されます。
顧客をコンボボックスから選択し、「条件抽出」ボタンをクリックします。
正常に実行されると、リターンコードセルに指定したセルに「0」が表示され、また、指定したフォルダ「c:\\fgc\export」に指定した顧客の受注データ(CSVファイル)が出力されていることを確認できます。
Forguncyのコマンドについてもっと知る
Forguncyの開発スタートガイドやオンラインヘルプでは、今回使用したコマンドについてより詳しくご紹介しています。
こちらもぜひご活用ください。
>開発スタートガイド – 業務ロジックを実装する「コマンド」を知る