データベース操作を記録する監査ログを出力する

150-02 オペレーション | 基本編

Forguncyには、アプリケーションで行われたデータベースの更新やタスクスケジュールなどの実行処理結果やシステム上のエラーなどを記録する「ログ機能」が備わっています。
サーバー管理ポータルからログを確認する方法についてはこちらの記事で解説しましたが、今回は利用者のデータベースに対する操作を記録する「監査ログ」を出力する方法について解説します。

監査ログにはいつ、誰が、どのテーブルに対して、どのような操作を行ったかなどのデータがCSV形式で出力されます。監査ログはテーブル単位で設定できますが、アプリケーションの発行前に準備をしておく必要があります。
ここでは、サーバー管理ポータルからログを確認する方法の解説と同じサンプルプロジェクトの営業日報システムを使い、アプリケーションを使用した際に監査ログを出力する設定方法について解説します。

プロジェクトファイルO150-02_check-logfile_b.fgcp
O150-02_check-logfile_a.fgcp(実装済みプロジェクトファイル)

プロジェクトを確認する

監査ログの設定を行う前に、サンプルプロジェクトのアプリケーションを確認します。

今回使用するアプリケーションは、「C130-01_複数のテーブルを1つのコマンドで一括更新する」の記事「O150-01_ログ機能でデータの更新をチェックする」の記事でご紹介した営業日報システムと同じものです。
営業日報を作成すると、「営業活動履歴」テーブルと「営業案件リスト」テーブルが更新されるようになっています。こちらのアプリケーションの詳細や作り方などは前述の記事にて詳しくご紹介していますので、そちらをご覧ください。

監査ログの設定

ダウンロードしたプロジェクトファイルを開きます。
アプリケーションの処理はすべて実装されているため、今回は監査ログを出力する設定のみを行います。
「ファイル」をクリックし、「オプション」から「アプリケーション設定」を開きます。
「セキュリティ」の項にある「監査ログの設定…」ハイパーリンクをクリックします。

「監査ログの設定」ダイアログが開くので、すべてのテーブルに対して読み取り、追加、更新、削除が行われた際にログを出力するようチェックを入れます。
「OK」ボタンでダイアログを閉じます。

ストアドプロシージャーやSQLクエリーの監査ログ

「ストアドプロシージャーの呼び出し」コマンドや「SQLクエリーの実行」コマンドによるデータベースの操作を記録したい場合、それぞれ「監査ログの設定」ダイアログの「ストアドプロシージャーの呼び出しコマンド」「SQLクエリーの実行コマンド」の項目にチェックを入れる必要があります。
詳細についてはヘルプを参照してください。
>テーブルの監査ログ設定(Forguncyヘルプ)

アプリケーションの発行

監査ログはデバッグ実行では出力されないため、プロジェクトをForguncy Server上に発行します。 ここでは手順のみをご紹介しますが、Forguncy Serverの役割やアプリケーションの発行については開発スタートガイドに記事がありますので、そちらを参考にしてください。

開発スタートガイド Forguncyアプリケーションの発行 を読む

プロジェクトファイルを開き、「発行」タブから「サーバー」を押下します。
開いた「サーバーへ発行」ウィンドウの各項目に、以下のように入力します。

  • サーバー:Forguncy Serverがインストールされているコンピューター名(マシン名)、URL、もしくはIPアドレス
  • ユーザー名:Administrator
  • パスワード:Administratorのパスワード(既定の場合は123456)
  • アプリケーション名:営業メニュー

設定入力後、「接続の確認」ボタンを押下します。
生成されたアプリケーションがブラウザで開くので、そのままにしておきます。

発行されたアプリケーションを操作する

発行されたアプリケーションの「営業メニュー」ページから「営業日報一覧」ページに遷移します。
「営業日報の新規作成」ボタンを押下しポップアップを開きます。
日報のデータを以下のように入力します。

  • 担当者名:久留一
  • 対応日:任意の日付
  • 開始:任意の時間を選択
  • 終了:任意の時間を選択
  • 顧客名:ラディッシュネットソリューションズ
  • 案件:ラディッシュネットソリューションズ_PC入れ替え提案
  • 対応内容:任意の値を選択
  • 確度:任意の値を選択
  • 商談メモ:任意の値を入力

入力後、登録ボタンを押下してポップアップを閉じます。

監査ログのCSVファイルを確認する

出力された監査ログのファイルを確認します。
今回出力されるログファイルの名称は「Forguncyデータアクセスログ_営業メニュー.csv」となります。
ファイルの出力先は、既定の場合は以下になります。

  • Windowsの場合
ローカルシステムアカウント(既定)C:¥Windows¥Temp¥Forguncyデータアクセスログ
特定のユーザーアカウントC:¥Users¥<ユーザー名>¥AppData¥Local¥Temp¥Forguncyデータアクセスログ
  • Linuxの場合

/var/log/ForguncyServer/Forguncyデータアクセスログ

監査ログの保存先の変更

監査ログのログファイルの保存先は、Forguncyのサーバー管理ポータルから変更することができます。
保存先を変更したい場合、またはこの演習で出力されているはずのログファイルが見つからない場合は下記のヘルプを参考にして「ログの保存パス」を確認してください。
>保存フォルダー(Forguncyヘルプ)

「Forguncyデータアクセスログ_営業メニュー.csv」が見つかったら、ファイルを開きます。
アプリケーションで行ったデータベースに関する操作が記録されていることを確認します。

>ノーコードWebアプリ開発ツール「Forguncy」

ノーコードWebアプリ開発ツール「Forguncy」

Forguncy(フォーガンシー)は複数のシステムと直接接続して参照・更新が行えるデータ管理機能と、Excel感覚でレイアウトができる画面デザイン機能を備えたノーコードWeb開発&運用プラットフォームです。基幹システムでは対応できず、仕方なくExcelやAccessで管理していた業務のサブシステム化を強力に支援します。

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