顧客情報を夜間にクレンジング

210-01 マスタ管理| 活用編

このサーバーサイド処理はサーバーサイド処理の活用シナリオにある「顧客情報を夜間にクレンジング」の具体的な作成方法を解説したものです。

処理を定期実行することで、「顧客マスタ」テーブルのデータから表記ゆれとなる任意の文字列を検索し、ルールに従った文字列に自動的に置換します。

プロジェクトファイルS210-01_data-cleansing_b.fgcp
S210-01_data-cleansing_a.fgcp
(実装済みプロジェクトファイル)

定期実行処理の作成

プロジェクトを開き、リボンの「作成」メニューから「スケジュールタスク」を選択し「スケジュールタスクマネージャー」を表示します。
「全般」タブの名前欄に「顧客マスタの表記ゆれクレンジング」と入力します。

トリガーの設定

トリガータブを開き、毎日23時に1回実行されるトリガーを作成します。

  • 設定で「毎日」を選択
  • 「間隔」を「1日」に設定
  • 「開始」の時刻を「23:00:00」に設定
動作確認のためのスケジュール設定

上記設定では毎日23時にスケジュールタスクの処理が行われます。
テスト結果をすぐに確認する場合は「テスト実行」ボタンを押下してください。

処理コマンドの作成

顧客マスタテーブルの顧客名フィールドの表記ゆれを修正するための処理を作成します。
コマンドタブを開き、「変数の設定」コマンドを追加します。
顧客名を取得するための変数設定を以下の通りに設定します。

  • 「変数名」に「顧客名」と入力
  • 「変数値」で「データベースのテーブルを参照」を選択
    「対象テーブル」で「顧客マスタ」を選択
  • 「変数値」の選択タブで「複数レコード」を選択
    「フィールド」で「[顧客名]」を選択
    「変数名」に「顧客名」と入力

「繰り返し」コマンドを追加し、以下の通りに設定します。

  • 「繰り返し回数、または繰り返し配列」に「変数の設定」コマンドで設定した「顧客名」を選択
繰り返し配列オブジェクト名

繰り返しオブジェクト名を使用することで、繰り返し配列における現在のオブジェクトを取得することができます。
「繰り返し配列オブジェクト名」のデフォルトの名称は「Item」です。この名称は任意に変更が可能です。
上図の例では、変数の設定コマンドで設定済みである顧客マスタの「顧客名」の値を繰り返し配列として設定しています。後述のテーブルデータの更新コマンドでは、「=Item.顧客名」の形で現在の顧客名の値を取得し使用しています。

顧客マスタの「㈱」表記を「株式会社」に統一するためのコマンドを追加します。
「繰り返し」コマンドの子コマンドに「テーブルデータの更新」コマンドを追加し、以下の通りに設定します。

  • 「処理の種類」を「更新」に設定
  • 「対象テーブル」を「顧客マスタ」に設定
  • 対象フィールドに「顧客名」を設定
    値に「=SUBSTITUTE(Item.顧客名,”㈱”,”株式会社”)」と入力
文字列の置換

フィールドの更新値にはExcelと同じ関数を使用した式を指定することが出来ます。
利用可能な関数の一覧は、下記のページを参照してください。
>関数一覧(Forguncyヘルプ)

顧客マスタの「(株)」表記を「株式会社」に統一するためのコマンドを追加します。
「繰り返し」コマンドの子コマンドに「テーブルデータの更新」コマンドを追加し、以下の通りに設定します。

  • 「処理の種類」を「更新」に設定
  • 「対象テーブル」を「顧客マスタ」に設定
  • 対象フィールドに「顧客名」を設定
    値に「=SUBSTITUTE(Item.顧客名,”(株)”,”株式会社”)」と入力

結果確認用のページの確認

「顧客一覧」ページを開きます。
ページには「顧客マスタ」テーブルをデータ連結したリストビューが配置してあります。
また、スケジュール実行による結果を確認するためページをリロードするハイパーリンクとして「ページの再読み込み」も配置してあります。

結果を確認

プロジェクトをデバッグ実行し動作を確認します。
スケジュールタスクの実行後、「ページの再読み込み」をクリックします。
「顧客名」の「㈱」や「(株)」の表記がすべて「株式会社」に統一されていることを確認できます。

>ノーコードWebアプリ開発ツール「Forguncy」

ノーコードWebアプリ開発ツール「Forguncy」

Forguncy(フォーガンシー)は複数のシステムと直接接続して参照・更新が行えるデータ管理機能と、Excel感覚でレイアウトができる画面デザイン機能を備えたノーコードWeb開発&運用プラットフォームです。基幹システムでは対応できず、仕方なくExcelやAccessで管理していた業務のサブシステム化を強力に支援します。

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